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ホームページとは何か?
ホームページをわかりやすく言えば「インターネット上の仮想営業所」です。御社が地方に支店を出すようなつもりで、インターネット上にホームページという「インターネット営業所」を出すつもりで考えて下さい。
さて、企業が地方に新たに営業所を出すと仮定します。一般的に以下の三つのタイプが考えられます。
- 1) 企業PRのための「ショールーム」
- 2) 地方開拓の「営業拠点」
- 3) 商品販売のための「店舗」
1)ショールーム型ホームページ
まずは「ショールーム」です。 通常のショールームの目的は、お客さんに商品を見てもらったり、パンフレットをお渡しする場所ですよね。ショールームでは物を売ることよりも、お客さんに情報を提供することを目的とします。
お客さんに自社の製品や会社そのものをアピールする場所なのです。 でもショールームを制作するのは、かなりのコストが必要です。お客さんの近くに設置する必要がありますから、例えば全国展開している企業の場合だと、何カ所ものショールームを運営すると、その維持コストは相当のものになります。
一方インターネットでは、この「ショールーム型ホームページ」が良く見られます。 ホームページを通じて自社の製品を紹介したり、企業理念や自社の歴史等の企業アピールをするわけです。
実際のショールームでは立地上の制約があり、来店できるお客様は限られますし、また営業時間も平日の9時から5時まで等、制約がでてしまいます。
でもインターネット上の「ショールーム型ホームページ」では、自社の情報を24時間365日いつでも、誰に対しても提供できるわけです。いわば日本中、いや世界中のお客様に対して、24時間365日のショールームをインターネット上に出展するようなものなのです。
2)営業拠点型ホームページ
二つ目の支店のパターンは「営業拠点」です。 生命保険の支店のように、営業マンが地域のお客さんを開拓するために設置されます。営業拠点は営業マンのベースキャンプであり、営業マンはこの営業拠点から地域のお客さんの所を訪問して回るわけです。
インターネットでは、この「営業拠点型ホームページ」によって、商売を拡大することが可能です。 現実の「営業拠点」では、「営業マン」がお客さんの所を訪問します。
一方、インターネットでは、この営業マンが「電子メール」に相当します。電子メールを使った訪問営業を行うためのベースキャンプ、それが「営業拠点型ホームページ」と言うわけです。
具体的にはホームページ上でお客さんに電子メールのアドレスを登録してもらい、そのアドレスに対して電子メールを送信することにより営業活動を行います。
先ほどの「ショールーム型ホームページ」では、情報を提供するだけで、商売には直接つながりません。
でもこの「営業拠点型ホームページ」なら、電子メールとホームページにより、新規顧客の獲得や、既存のお客さんとのグリップ強化を通じて、新たな売上げが実現できるのです。
また現実の「営業拠点」では、お客さんがその支店に電話をかけて、営業マンに質問をしたり、資料の送付を依頼したりします。
「営業拠点型ホームページ」では、お客さんがホームページにアクセスして、同じようにホームページ上の資料を読んだり、電子メール等で質問したりするわけです。
でも現実の「営業拠点」と違い、「営業拠点型ホームページ」はほとんど人件費がかかりません。全て電子メールとホームページが自動でやってくれますから、かなりの低コストで運営することが可能です。
タイプ別の制作のポイント
さて、「インターネット上の仮想営業所」であるホームページのタイプを分類しましたが、各タイプ別のホームページ構築の難しさはどうでしょうか。
- ショールーム型ホームページ : 比較的簡単
- 営業拠点型ホームページ : すこし高度なノウハウ必要
- 店舗型ホームページ : かなり高度なノウハウ必要
「ショールーム型ホームページ」を制作するのは比較的簡単なので、多くの企業のホームページはこのタイプです。もし御社がまだホームページを持っていないのなら、まずはこのタイプから始めることをお勧めします。
一方、「店舗型ホームページ」(オンラインショップ)を運営するのには、相当高度なノウハウを必要とします。 インターネット上のオンラインショップ(店舗型ホームページ)の数は相当数ありますが、ほとんどのホームページでは全く儲かっていないと言われています。充分な売上げを立てているのは一部の高度なノウハウを持ったオンラインショップだけです。
いずれにしても、ホームページを制作する場合は、どのパターンのホームページを制作するのかを十分に検討する必要があります。ホームページという新しい「支店」を開設する時に、どんな性格の支店(=ホームページ)にするかを事前に充分に検討する必要があるわけです。
良くある失敗は、どういう支店(=ホームページ)にするかを考えないで、システムベンダーの言いなりになってしまい、高いお金を払ったのは良いけど、自分の思っていた「支店」とは全然違うホームページが出来てしまった、と言うものです。くれぐれも気を付けてくださいね。